様々なガーデニングスタイル
このコーナーでは英国風のいろいろなガーデンスタイルをご紹介していきます。
コテージガーデン
イングリッシュ・ガーデンをイメージする時のひとつに、優しい色彩と無造作に咲き乱れる花に覆われた田舎のあずま屋の庭・コテージガーデンがあげられませんか?
「コテージ」を直訳すると日本でいうところの別荘になりますが、どちらかといえば田舎の素朴な民家と解釈する方が当てはまります。
イギリスの田舎屋の壁には、ヨークストーン、ライムストーンなどの淡いクリーム色のレンガがよく使われています。その庭にはこぼれ種で咲く矢車草や、ひなげし、ジキタリスが自由奔放に咲き、パステル調で幻想的な風景は人々を癒しの世界へと導きます。
ガーデニングは手間やお金がかかりすぎると思われがちですが、その土地や風土にあう植物を使えば毎年同じ所から、宿根草やこぼれ種で芽吹いたものが美しい花を咲かせますので、賢く楽しみましょう。
ウィンターガーデン
冬は花の種類が少なく、外は寒いためガーデニングからは遠ざかりがちな季節ですがこの時こそ庭を客観的に眺めるチャンスです。今回はイギリスの〈ウィンターガーデン〉を紹介します。
ウィンターガーデンは他の季節のように花による豪華さはありませんが、つややかで丈夫な葉をもつ低木、葉を落としカラフルな幹が姿を現すもの、赤やオレンジ色の実をつけた木などが静かな庭をひっそりと彩っています。
この寒い冬にどの植物が残り、どれだけ更地が現れていますか?このイングリッシュ・ガーデニングの基本は常緑植物を上手に利用することです。イギリスの人達は一般的に「手間をかけ過ぎずに一年中きれいな庭」をモットーとしていて
日本ではあまり人気のないアオキやヤツデも多くの公園や日陰の庭に植えられています。常緑の宿根草ではヒマラヤユキノシタやクリスマスローズが定番ですが、その他グラス類やリュウノヒゲ、シャガの葉もお庭のアクセントになりますよ。
秋植え球根の庭
秋植え球根は育てやすく、植付け時以外はほとんど手間のかからない便利で丈夫な植物です。寒い冬を耐え、あたたかくなった春一番に庭を彩るその姿は、私たちに生命力の強さ・たくましさを伝えてくれるでしょう
◆秋植え球根の分類
・開花期
来春(早春):スノードロップ・エランシス(西洋福寿草)・クロッカス・水仙・ヒアシンス
(盛春):アネモネ・ラナンキュラス・チューリップ・ムスカリ・アリウム・ハナニラ・チオノドクサ・シラー・フリチラリア・ダッチアイリス
(初夏):カマッシア・ユリ・エレムルス
(来秋):コルチカム・ネリネ・シクラメンユウム
・用途
コンテナ栽培可:スノードロップ・クロッカス・水仙・ヒアシンス・チューリップ・ムスカリ
地植え(ボーダー):アリウム・ダッチアイリス・カマッシア・エレムルス・ユリ・ヒガンバナ・コルチカム・ネリネ
(森林・芝):スノードロップ・エランシス・水仙・フリチラリアメレアグリス・シクラメンコウム
(ロックガーデン):クロッカス・アネモネブランダ
◆植付け、管理のポイント
・植付けは平均気温が15℃になった頃(来秋開花の球根は夏の終わり9月中)
・水はけのよい土壌を用意し、元肥(骨粉、油粕)を予め施しておく
・過湿は球根の腐れ、土壌の凍結の原因になるため、水やりは控える
・日当たりの良い場所を選ぶ
・植付け間隔・深さを守る(原則球根の大きさの2~3倍、コンテナは密植可能)
・コンテナ栽培の場合は外温の変化を受けにくい素焼き鉢が最適です
・花壇が一斉に枯れてしまうのを防ぐために、花期が同じで開花期の長い一年草を組み合わせることをお勧めします(例:ビオラ・パンジー・忘れな草・アリッサム等)
盛夏に旬をむかえたハーブを楽しむガーデニングのスタイル
ハーブとはヨーロッパでは薬用になる植物を指し、ヨーロッパ原産のものは江戸時代後期にオランダ医学の導入とともに日本に伝来しました。
◆ハーブの種類
・食用
サフラン/金連花/イタリアンパセリ/バジル/ミント/レモンバーム/カモミール/フェンネル/コリアンダー/アンゼリカ/ヤロウ/ローズマリー/タイム/アーティチョークetc
・医薬用
どくだみ/ソープワート/げんのしょうこ/コンフリー/ラムズイヤーetc
・芳香用
ゼラニム/ラベンダー/キャットニップ/サントリアナetc
◆ハーブの特性
・水はけを好むハーブ
セージ/ローズマリー/ラベンダー/オレガノ/タイム/フェンネル/ワームウッド/ウィンターサボリetc
・湿り気を好むハーブ
月桂樹/チャービル/バジル/パセリ/ディル/ミント/マロウ/アンゼリカ/ベルガモットetc
◆ハーブガーデンのスタイル
・フォーマル
左右対称に幾何学的に配置されている。典型的なスタイルは正方形を四等分し、中央にシンボルとなる刈り込みの低木や日時計等を置くタイプ。ハーブだけで植栽を構成。
・ミックスドボーダー
観賞用の意味が強いため、植栽は個性的な姿のハーブを中心に彩りの美しいハーブや他の宿根草を組み合わせる。
・コンテナ
素焼きの鉢、ストロベリーポット等を用いて主にキッチンハーブを栽培する。
・生け垣・縁取り・トピアリー
刈り込みに強い低木や彩りの美しいハーブ、匂いの良い物を使い、視覚、嗅覚面で演出をする。
夏向き英国様式花壇の代表、ビクトリアン・ガーデンの植え込み
ビクトリアン・ガーデンとはフォーマル形式の一種ですが、整然とした輪郭の中にパステル調の植栽を加えてより華やかな演出をしています。花壇に使われる色彩は、白またはシルバー・ピンク・紫・黄またはクリームです。
・ビクトリアン・ガーデン(花壇)の花
春:ディジー/パンジー/ビオラ/忘れな草/プリムラ/ロベリア/ニゲラ
夏:白砂菊/ペチュニア/サルビア/マリーゴールド/アゲラタム
・シェイプ(形)
四角/丸/三角 など周囲が芝に囲まれていることが多い
・植え込みの原則
1)使用色は3色まで
2)外周、中段、中央の3エリアに分ける
3)エリア内は同じ色、植物のみで統一(単植)
4)植栽ラインはできるかぎりまっすぐに
5)プライティングスペース(植栽間隔)を守る (最低15cm以上)
6)使用材料に高低差がある場合は高いものを中央へ配植